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​深田澪さん(大学生)

2018年4月

​写真:森の幼稚園での様子

最終日にケーキを焼いてくださり、それを頂きながら0~2歳クラスの先生ともお話しすることができました。子ども達に一番気をつけていることは何か伺ったところ、「子供のニーズに対する認識」だと教えてくださりました。日本でも「子供主体、子供のニーズに合わせる」などの言葉がよく使われていますが、まずは子供一人ひとりの理解をしないと何も始まらないのだと確かにそうだと思いました。

研修中も先生方は”全体への関わり”よりも、”個人の関わり”が多く、その関わり方も、注意の仕方も一人ひとり違って見えました。また、移動中、先生方も子ども達と同様に何か見つけたら立ち止まっていました。先生も自分をしっかり持っていて、子どもと一緒に時間を十分使い、いろんなことに挑戦、体験していました。監視するような見守りではなく、先生自身も遊びに入って一緒に体験しながら子供の安全を確保していることに気付き、これが子供に寄り添った先生という仕事のあり方だと学びました。なぜ職員室がないのかという問いに対し、「デスクに向かう時間があれば子ども達と関わる」とおっしゃっていました。ごもっともです。

一番学んだこと、気付いてハッとさせられたことは、子どもを子どもと見過ぎていないことです。一人の人間として見過ぎてなくてそのおかげで子どもと先生の信頼関係・距離がギュッと結ばれているのだと学びました。そうすることでけがや事故が避けられるのだと気付きました。

写真:水辺で

森の幼稚園研修

​園舎がシンプルできれいで、動物のはく製も多く、近代と自然の双方をうまく取り入れた園でした。クラスルームにある物の意図も見られ、保育環境という面でもとても勉強になりました。職員室や事務室はなく、レストルームにみんなが自由に仕事・休憩を取っておられて、先生方の信頼関係(チーム力)と仕事の楽しさがとても伝わってきました。

〈先生方〉先生方から英語で声をかけて下さり、子供たちがやっていることの解説や、森でのルール・注意事項などを教えて下さり、英語で何と言うのか一生懸命考えてくださったことが一番嬉しかったです。お忙しい中、(友人と一緒に)二人も受け入れて下さり、研修開始前には日本語の辞書を用いて勉強してくださっていました。私たちに程よく気を使って頂き、子供たちに話をした後、私たちに教えてくれました。この姿から”先生”はどんな人にも優しく「助けよう、支えになりたい」と思う人が求められているのではないかと気づきました。

写真:森で子ども達と遊ぶ

​〈子ども達〉「なぜ毎日、森で遊んで飽きないのか」不思議でたまりませんでした。きっとデンマークと日本の環境・文化・社会の違いによる感性の違いだと思いました。森や園庭で遊んでいる姿を見ていると「子どもが自分で自分の時間をどう使うか、何をするのか考えて、自分で見つけて取り組む」ことが染みついているのだとわかりました。

また一人遊びも多く見られ、日本だとコミュニケーション能力や社会性が心配になってきますが、そんなことは気にしなくて、みんな自由に、一人だけでも友達と一緒でも遊んでいました。

​ケンカした後、先生に言いに行かず、違う遊びを見つけたり、木に座って落ち着いていたりしていました。自分のことは自分でどうにかする、この力が自然と養われていることに驚きました。ある女の子から日本の国旗のイラストをもらい、日が経つにつれ、子供たちも言葉は通じないけれどたくさん話しかけてくれたり、手をつないだりしてくれました。本当に本当に嬉しかったです。

​(写真)子どもからもらった日本の国旗イラスト

写真:一緒に参加の友人(左)も一緒に

観光

 

〈コペンハーゲン〉

・Flying Tiger Copenhagen(雑貨)

・セントラルマーケット Torvehallerne

・ラウンドタワー

・ニューハウン

​・人魚姫の像

・アマリエンボー宮殿(プリンセス・マリーに偶然お会いしました!)

・ストロイエ(ショッピング)

・スーパーキーレン(公園)←おススメ!

・Iyama(イヤマ、スーパー)

・MUNCHIES(ワッフルアイス)←おススメ!

​・PETER BEIER(チョコ屋さん)

​〈リュンビュ〉

・セブンイレブン ←ソーセージがおいしかった!

​・アイスクリーム屋さん(デンマークにはいろんなところにいろんなアイスクリーム屋さんがあるので、シングルでもいいのでたくさん食べるべき!いろんな味、トッピングがあり楽しいです!)

ホームステイ

到着した翌日の朝、ママと二人で玄関先のベンチで朝の太陽を浴び、鳥のさえずりを聞きながら朝食を頂きました。私のことや家族のことなど、お互いいろんなお話をしました。普段はそれぞれで適当に朝食を取っていたので、とても良い思い出です。​夜ごはんはテレビも消してみんなで今日あったことなどを話していました。英語で会話してくれたのでなんとなく理解でき、私も会話に入れたことがとても嬉しかったです。

​たまにデンマーク語で話し始めるのでとても(話が)気になりましたし、言葉を理解したいと思いました。特技のバトントワリングも披露しました!とても喜んでくれました。

次女とは一歳差で年も近く、同じダンス系をやっていたので話が弾みました。私のことをいつも気にしてくれるとても優しい子で、彼女のおかげで1週間過ごせたと本当に思います。​

到着してすぐパパと犬2匹の散歩に行ったのも嬉しかったです。散歩しながら家の周りの道や駅など覚えることが出来たのでとても助かる散歩でした。

途中、フランス人の学生二人(女の子)もホームステイに来ていてよりにぎやかになりました。その子とも英語で会話し、仲良くなりました。留学生を何度も受け入れている家族、家庭でしたので、私にとっても本当にリラックスした時間(自分の時間)も取れたのが良かったです。(私の)下手な英語でも理解しようと葛藤してくれて、日本のことももっと知りたいという気持ちも伝わってきて、とてもやわらかい優しいホストファミリーでした。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

​写真:フライングタイガーの前で

印象に残ったこと

Relax(リラックス)』です!

ホームステイ先の生活も、幼稚園の子供も先生方も、コペンハーゲン、リュンビュのどのお店の店員さんも町の人達も、デンマークの人たちはRelaxすることを大切にしていました。ONとOFFというのははっきりした休息ではなく、ちょっと一呼吸、ちょっと座る、本を読む、景色を見る、といったONの時のちょっとした休息を取ることを大切に当たり前にしていました。

​出発前、私のスケジュールは結構いっぱいで、特に大学生になってから自分でバイトや遊ぶ日なんかを管理するようになっていたので、どんどん予定を入れていました。今回デンマークでRelaxという印象を受け、朝ゆっくりできるように、自分で自分を休めることができるようにして行きたいと思いました。また、幼稚園でも先生方のRelaxを見て、日本には(特に先生には)これが必要だと思いました。

今回、たまたま現地デンマークの実習生(大学生)も同じクラスで、デンマークの実習や保育、教育系の就職についても知ることが出来ました。彼にとって実習中になりますが、実習中聞きたい時に先生に聞いて、休みたい時に座っていて、「ゆるい」と捉えていましたが、考えると羨ましくなりました。私たちの(日本の)実習は先生に気を張って質問は覚えておいて実習後にまとめて聞いて、としていて、日本の先生は忙しくしているのだとわかりました。

デンマークだと先生はいつも程よくRelaxして落ち着いているので、子どもも実習生も気軽に関わり、先生との距離も近かったです。先生同士の関わりもラフで上司部下といった関係ではなく、同志のような素敵な関係でした。私自身もそうですが、日本ももう少しRelaxするべきなんだと、Relaxの正しい意味・取り方も学びました。

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